「百のてすさび」展 -近代の茶杓と数寄者往来ー
今月20日から12月2日まで、滋賀県信楽にあるMIHO MUSEUMにて、「百の手すさび」展が開催されています。
明治維新後、日本の政財界をリードした名だたる実業家達は、茶の湯に親しみ、多くの美術品・茶の湯の名品を蒐集しました。
そして数寄者としての交流を深めるため、盛んに茶会や茶事を催し、互いに茶杓を削り、贈り合ったのです。
この展覧会では、近代の政財界・文化人・芸術家その他各界の著名人が作った茶杓を中心に紹介し、そこから見える茶人たちの美意識、人柄やその軌跡、近代に花開いた数寄者達による茶の湯の世界に迫ります。
この展覧会は父である瓢阿が監修をさせていただいておりますが、これほど近代の茶杓にフォーカスをあて、かつ大規模に開催される展覧会は未だかつて無いのではないでしょうか。「近代の茶杓」は父の茶杓研究の中でも重要なテーマの一つですので、その成果の一端をご覧いただけると思います。
百の手すさび ー近代の茶杓と数寄者往来ー
会場 MIHO MUSEUM
会期 2018年10月20日 – 2018年12月2日(月曜休館)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
関連プログラム
講演会
茶杓について(仮称)
講師:池田瓢阿(本展監修者)
日時:11月10日(土)14:00~15:30
会場:南レクチャーホール
定員:100名
予約不要:当日美術館棟受付にて整理券配布
参加無料(入館料要)
講演会
近代数寄者とは(仮称)
講師:熊倉功夫(当館館長)
日時:11月17日(土)14:00~15:30
会場:南レクチャーホール
定員:100名
予約不要:当日美術館棟受付にて整理券配布
参加無料(入館料要)
尚、展示の中に映像コーナーもあり、私が茶杓を削る動画も上映されております。ご覧いただけましたら幸いです。