お知らせ, 展示会, 泰輔の日記 ・ 2018年4月25日
春も盛りを過ぎ、初夏を思わせるような陽気の今日このごろ、いかがおすごしでしょうか。
此度、日本橋三越特選美術画廊様にて、池田瓢阿・池田泰輔「相伝展」を開催することとなりました。
籠花入、炭斗、竹花入、茶杓等、父子合わせて100点あまりの作品展示をいたします。
我が家の制作活動の中に於いて、時代の名物籠の写しを能くするということは大切な”芯”となっております。今回、名物籠の写しの制作の許しと伝授を、私泰輔が受けることとなりましたため、「相伝展」と銘打たたせていただきました。
初めて取り組む名物籠の写しの制作には学ぶことも多く、責任の重さも強く感じます。まだまだ未熟者でございますが、一生懸命に臨みました成果を、皆様にご高覧いただけましたら幸いです。
池田瓢阿・池田泰輔「相伝展」
会場:日本橋三越本館6階特選美術画廊
開催日時:平成30年5月23日㈬~29日㈫午前10時~19時(最終日は17時迄)
2018年4月25日 10:06 PM |
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泰輔の日記 ・ 2017年12月14日
今日12月14日は赤穂浪士討ち入りの日として知られています。
元禄15年12月14日(15日未明)、江戸・吉良上野介上屋敷に大石内蔵助を筆頭とする赤穂浪士の討ち入りがあり、自らの主君浅野内匠頭の仇と目する吉良上野介を討ち取ったこの事件は様々な逸話や人間模様に富み、歌舞伎や文楽、映画やドラマの題材となって広く親しまれています。
その様々な逸話の中でも、籠師として外せないものは、浪士達が本懐を遂げ泉岳寺にある主君の墓前まで行進する際、途中首級の奪還を避けるため吉良邸の茶室にあった桂川籠花入を風呂敷に包んで槍の先に下げ、身代わりにしたというくだりです。
この逸話からうかがえる重要な事実。それは
真冬の茶会に和物の籠花入れが使われている
ということです。現代一般的には、和物の籠花入は炉の季節にあまり用いられておりません。ざんぐりと編まれた風情が涼を感じさせるから、というのがよく言われる理由です。唐物籠花入については炉・風炉共に用いられています。
ところが忠臣蔵のこの逸話は、炉の季節しかも雪の降るような真冬に和物籠花入の名品たる桂川籠が用いられていたことを示しています。
何故なのか。それは本来、和物の籠花入の使用を風炉の時期に限るなんて決まりは無かったからです。遡れば松屋会記等古い時代の記録にも炉の時期に和物籠花入が使われていた記述があり、少なくとも江戸時代中頃まではそれが普通であったことが分かります。何時誰が和物籠花入の使用に制限を与えたのかは定かではありませんが、それがわりあい新しく加えられた概念であることは間違いありません。
ここで私が申し上げたいのは、そんな既成概念に囚われず、席主の感性と客への心入れによって道具を選び、楽しんで使っていただきたいということです。そして是非、炉の時期にも籠の御道具を積極的に使っていただきたいと、一人の籠師として切に願います。
2017年12月14日 10:52 PM |
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泰輔の日記 ・ 2017年12月2日
今日、天皇陛下の御譲位と、皇太子殿下の御即位の日程が発表になりました。
昭和から平成になったのは私が6才の時でした。子供心に社会が大きな変化を迎えていることを強く感じたのを覚えています。以来30年間、私も国民の一人として平成の御代の中で成長し、成人して今日に至っておるわけで、大変感慨深いものがあります。
残るところあと一年と4か月余りとなった平成時代への愛着と感謝と共に、きたる新時代への期待と、平穏な未来でありますようにとの願いを持たずにはいられません。
2017年12月2日 1:03 AM |
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泰輔の日記 ・ 2017年11月23日
お陰様で6月にあった展示も無事会期を終え、雨がちだった夏と秋もあっという間に通り過ぎ、立冬を迎えた霜月でございます。
今年も、残すところ一か月とちょっとという事実には本当に戦慄するばかりですが、一日一日を大切に生きていく他ありません。等と言いながら色づき、ちりつつある照葉など眺めていてしまったりしていますが…
先日11月11・12日、広尾・祥雲寺にて、なごみ450号記念茶会が行われ、盛会の内に無事終了しました。お越しいただいた皆様、大変にご協力いただきました戸田宗安先生はじめ戸田即日庵御社中の先生方に、心から御礼申し上げます。
当日は父・瓢阿が濃茶席をつとめ、私も水屋に入りました。天気にも恵まれ、非常に和やかな席となりました。私は手伝いですが、責任を果たせてほっとしています。
このような大掛かりな祝いのお茶会に関わらせていただくことも、二日間茶会の水屋に入れることも、私には大変良い経験となり、勉強になりました。普段からのお稽古はもちろん、こういう経験が制作に生きてきます。
2017年11月23日 12:45 AM |
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お知らせ, 展示会, 泰輔の日記 ・ 2017年6月18日
瓢阿作 侘籠花入。「侘籠」の名は、故 林屋晴三先生の命名による。
またこの度、新宿にあります柿傳ギャラリー様にて、「池田瓢阿・泰輔竹芸新作展」を開催させていただくはこびとなりました。
風炉の時期に入り、籠の活躍の場の多い季節になりました。是非会場におはこびいただき、茶の湯の竹芸と籠、夏のお茶花の風情をお楽しみ下さい!
会の詳細につきましては柿傳ギャラリー様のHPをご確認下さい。
2017年6月18日 3:56 AM |
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お知らせ, 泰輔の日記 ・ 2017年6月18日
早いもので、この間まで春の花粉症に難儀していたと思ったら、あっという間に梅雨になってしまいました。もうすぐ一年の半分が過ぎようとしています。
少年老い易くとはかくのごとし。おそろしいことです…
とは言え怖がってばかりもいられません。今月は新宿・柿傳にて展示もあるので、そちらの準備もいそがなければいけません。気が急くばかりで思うように進めない、そんな今日この頃です(-_-;)気合を入れ直さないと。
先日、淡交社様より「なごみ」6月号が刊行されました。1980年以来茶の湯を中心とした多様な日本文化の姿を写真を交えつつ様々な角度から世に紹介しつづけてきた「なごみ」。今号でめでたく450号となりました!
これからも茶の湯の魅力を発信し続ける存在として、益々の活躍を楽しみにしています。本当におめでとうございます!☆(^^♪
さて今号では450号記念として、大特集「そろそろ、お茶はじめませんか?」が掲載されています。
各界の著名人によって茶の湯との関りと愉しみ、茶の湯から得られる学び、そしてこれからの茶の湯の在り方について語られています。
その中でも今回、市川右團次氏による茶杓削りとご子息右近氏との親子茶会の項に、我が家が関わらせていただいております。
父・瓢阿が右團次氏に茶杓の削り方を教え、母・宗裕がお二人にお茶の点て方喫し方をご指導しました。
右團次氏が3代目として市川右團次を襲名し、同時にご子息が市川右近を襲名された記念でもある今企画。右團次氏がどのような感慨で茶杓削りに臨み、茶の湯を通じて右近氏にどのように伝えるか。是非ご覧下さい!
なごみ6月号の表紙。ポップなデザインが目を引く
2017年6月18日 3:24 AM |
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お知らせ, 教室 ・ 2017年1月10日
新しい年を迎えて、スタートダッシュ!といきたかったのですが、年明けから風邪をひいてしまいまして。ようやく回復したのですが、結構長引かせてしまいました。
風邪やインフルエンザがはやっているようなので、くれぐれもお気を付けて…。
気を取り直して心機一転、これから頑張っていきたいと思います。
さて、来る1月24日、NHK文化センター青山教室にて茶杓作りの一日講座を担当することになりました。春のお茶会シーズンに向けて、ふさわしいご自分の新作茶杓などはいかがでしょうか。初めて臨まれる方も、ちゃんと使える茶杓をお持ち帰りいただけますので、是非ご参加下さい!
教室の詳細:NHK文化センター 青山教室
2017年1月10日 12:52 PM |
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泰輔の日記 ・ 2017年1月1日
平成29年、きりとした空気の中、元旦の朝を迎えました。
明けましておめでとうございます。
今年が皆様にとって実り多い一年となりますように。
また私もよい仕事ができるよう、精進して参ります。
今年も一年、何卒よろしくお願い申し上げます。
平成29年 丁酉 元旦 池田 泰輔
2017年1月1日 8:06 AM |
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泰輔の日記 ・ 2016年12月31日
本当に早いもので、今年も残すところあと僅かとなりました。
今年は竹楽会展もあり、有難いことに講習会や講演にお招きいただける機会もいただきました。
これも、お世話になった方々、ご縁をいただきました方々のおかげです。心より御礼申し上げます。
来る新年も、皆様にとってますます良い年になりますよう祈念いたしております。
私自身、来年は酉年で年男ということもあり、飛躍の年にできますよう、姿勢をただして参りたいと思います。今後とも、何卒宜しくお願いもうしあげます。
2016年大晦日 池田 泰輔
2016年12月31日 7:16 PM |
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お知らせ, 教室 ・ 2016年12月31日
私は現在、日本橋三越本店の三越カルチャーサロンにて、茶杓の教室(毎月第三金曜)の講師を務めさせていただいておりますが、先日その茶杓教室がカルチャーサロンのFacebookにて紹介されました。
写真で茶杓を削っているのが私です。
茶杓教室では私が選んだ白竹、煤竹等の良材で、取り合わせや季節、茶の湯にかなったイメージを、素材の魅力を引き出しながら削り出していきます。
Facebookで紹介されている写真にもありますが、茶杓の「ため」の曲げ方も体験していただけます。そして筒に収めて銘をつけるところまでしていただけます。
茶杓作りは古来より茶人の教養として、また交流の手段として親しまれてきました。
そんな茶杓、そして茶杓の魅力を、すこしでもお伝えしたいと、お教室に臨ませていただいております。是非茶の湯者の皆様、また茶の湯、茶杓にご興味のあられるお方は、一度体験されてみてはいかがでしょうか。
また、同じ三越カルチャーサロンでは、父・瓢阿の「茶の湯の竹芸教室」(毎月第一金曜)も開講しております。こちらも、茶席で実際に使える花入、炭斗、菓子器等をお作りいただけます。
いずれも、ご興味いただけましたら幸いです。見学も随時承っておりますので、是非お問合せ下さい。
2016年12月31日 7:04 PM |
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